尼さんとお嬢様萌え

今日は女の怖さと美しさ二本立て

大奥第一章(フジテレビ木曜22時〜)

ちょっと第一話から見ていたらはまってしまった歴史ドラマ。主人公は江戸幕府三代将軍家光の乳母・大奥取締りとして実権を振るった春日の局である。

いや、まぁ、女傑として大河ドラマにもなった有名人であるが、改めてみてみると、凄い。凄まじい。家光子役の演技もなかなかによく、歴史ファンとしては上出来であった。

しかし、まぁ、凄い人ですな、春日の局。男色家の家光が、美しい尼にたまたま心惹かれると、その尼を拉致監禁、周辺に金を掴ませて口封じとは、なんとも、萌える、もとい燃えるお方ではないですか。えぇ、まさに般若の母性というか、微妙に魅力的です。女としてじゃなく、人間として。

十年一日で、寒流ブームとかで永久循環の様相を呈する恋愛モノでなしに、こういう時代物を作ってほしいなぁと思うのです。じっちゃんばっちゃんから子供まで見れるじゃないですか、こういうのなら。

というわけで、大奥、絶賛鑑賞中です。


マリア様が見てるコバルト文庫

レヴェンがこの前薦めてました。普通に面白いと。気にはなっていたので、この前暇な時にこっそり大学生協で購入しようと手に取る。
と、学友一名が接近。
「やぁ」
「やぁ……(マリア様以下略を背後に隠し、脇に挟んでいた「論座」を前面に出す)」
「最近、なに読んでる?」(学友の視線がつっと下に落ちる)
「……塩野七生のローマ人をさ、最近文庫で出たし、読み返してる」(くるりと振り返る私。棚に平積みの「ローマ人の物語」を撫でる)
「あぁ、あれは「パクスロマーナ」の出だしが一番好きだな。」(学友の視線もさっきまでの棚から外れる)
「天才の跡を継いだ凡人が如何にして……」(学友の目を盗んでさり気なく本の下にマリア様以下略を滑り込ませる私)
「そうそう、それそれ」
「徹底したマキャベリストだよな。彼女。悪人だろうがなんだろうが、強くて賢い男が好きってさ」
「そういや、八月の砲声読み終えたよ」(学友の話題に便乗してさらにマリア様以下略から離れるべく、隣のちくま学芸文庫に移動)
「あぁ、あれか。読もう読もうと思っているんだがな。ただ、「失敗の本質〜日本軍組織研究」も読みたいしな。どっちも高いんだよ」
「ちくまの学芸文庫は値段が文庫じゃないもんね」
「ああいうの読んでると、情報量が絶対的に不足している中でだから、一概に判断ミスを責めれないと思うよね。ミッドウェイだってさ」
「うん。たしかに。栗田謎の反転も、結局情報量不足か」
「ま、あれは上級司令部と前線との戦略方針の取り違いがあったことが最大原因だろうけど」
「やはり超戦略級の政策決定で戦争回避努力をすることはリアリズム的観点からも決して悪い選択肢じゃないんだよね」
「うんうん。平和主義=臆病・無能ではないのさ……あぁ、村山由佳だ」(さらに本棚を移動)
「あぁ、こういう軽いの読む?」
「まぁ、ときたま。結構面白いよ」(認知度がなぜか高く学内に読者の多い村山由佳でカモフラージュ)
「らしいね……ところで次の近経(近代経済学)出る?」
「いや、マンキューのミクロ経済読んで自習する。って言いつつなかなか読めてないんだけどね」
「あぁ、そうか、俺出るんだ」
「そうか、じゃ、また」
「じゃぁね」
学友が完全に去った事を確認した後、ローマ人の物語のコーナーに戻り、左右を確認してマリア様以下略を回収。しばらくレジコーナー前で周囲を警戒した後清算。セルフサービスのブックカバーを超特急でかけ、ほっと一息。

まぁ、レヴェンのように完全にオープンで個性丸出し、というわけではなく、制限的個性放出主義によって身を守る私としては当然ついて回る安全保障コストというわけで、こういうのは。だいたい、一般の方々って「ガンダム」とか「アニメ」とか言う単語だけで白眼視してくるじゃぁないですか。「コバルト文庫」なんて、表紙の絵柄のインパクトだけでもうなんというか、印象決定されてしまうので、なんというか、この趣味を公開するのは、アフリカか中東の弱小国が核保有を宣言するようなもの。まぁ、開き直って公開してしまえば、後々楽になったりするかもと言う点でも共通しているけど。(核保有の政治的威力はいまだに健在ですよ、やはり)

いや、しかし、萌えた萌えた。なんか、要は百合なんだが、あんまりにも清すぎて綺麗過ぎて奇麗事過ぎてそれがまたなんか萌えて美しくてついつい読んでて頬が緩む。どうしたことだろうかこれは。お嬢様臭がはばかりもなくぷんぷんしてむせてしまいそうな感じがまたまたなんともたまらない。


そんな女性の怖さと美しさをふたつながらに楽しむ毎日な白狐です。ロ○に百合が加わってしまうともうなんだか、人間としてお前大丈夫かレベルに堕ちてしまいそうな感じではありますが、しかたがありません。なんせ、人間の根源的欲求のなせる業。三大欲求のひとつであるわけで、精力の3分の1をつぎ込んだところで何言われることなき問題であります。祥子様〜〜。


ふぅ。


今日は、軽く今風な言葉を使えば私「イチオシ」のPCゲーム「ヨーロッパユニヴァーサリス2(EU2)」の紹介でもしようかと思ったわけですが、たまたま、マリア様が見てる最新刊読了日(えぇ、つまりは一週間あまりのうちに全巻購入したわけです。新刊で。笑わば笑え)と大奥第一章(と言いつつ実は2クール目)の放送日(木曜日)とへたれ執筆が重なったので、今日は女性賛美二本立ての構成と相成りました。

次回は、別の萌えが発生していなければ、今度こそ、真面目な世界史ファンの叫びが聞こえるはずです。ではでは。




あ、そう言えば、ブッシュジュニア当選ですな。日本に厳しい民主党のケリー叔父さんが落ちてくれたのは嬉しいですが、放言とアカペラソングが大好きな武部幹事長が喜ぶのはちょっと複雑な気分です。というか、あきらめ良すぎだよケリー。


ではでは。