ということで大化の改新について書いてみる

dokkoihetare2005-01-04

えーと、とりあえず登場人物の紹介から行こうか。
ああ、ちなみに、これから書く駄文は日本史の点数取りにはさっぱり役に立たないので、受験生諸君は大いに無視してよい。

蘇我入鹿
皇極朝の大臣。スゲえ外交センスを持っており、半島情勢なら任せろである。
別名、「林大臣」「林太郎」「林鞍作」などなど。
弟がおり「物部大臣」と称したらしいが詳細は不明。
ご存知のとおり、645年6月12日、暗殺される。

・中臣(藤原)鎌足
俺のご先祖。鎌子とも。中大兄皇子をストーカーし、蹴鞠で皇子が飛ばしてしまった靴を拾うと見せかけお近づきになった逸話は余りに有名。
僧・旻の開いていた学校では蘇我入鹿と並び賞されるほどの秀才であったという。
百済からの渡来人、もしくは同国の王族か、ともいわれる。

中大兄皇子(天智帝)
シスコン。
これ以上書くことは無い。

蘇我蝦夷(毛人)
入鹿のダディ。入鹿に大臣の位を譲る。入鹿暗殺の翌日、息子の遺体を見るや館に火を放ち自決。この際「天皇記」「国記」なる歴史書が焼失。馬鹿が。
ドラマでは入鹿と仲が悪い。

蘇我倉山田石川麻呂
入鹿の従兄弟。入鹿とは仲悪かったらしい。ちなみに娘は二人とも天智の奥方。ていうか二人とも天皇の母。入鹿暗殺計画に手を貸し、暗殺決行時は皇極帝の御前で上奏文を読み上げる役を務め、その仕事の重要性に耐え切れず、ガタガタ震え、大いに冷や汗をかき、あまつさえその詳細を日本最初の正史たる日本書紀の、よりにもよって最大のハイライトシーンに書かれてしまうという大失態を成し遂げたチキンやろう。
そして後に讒言から疑いを持たれ官軍派遣され問い詰められ自殺。無念。
まあそれゆえに日本書紀でチキンやろう扱いされたんだろうけど。
ドラマでは最初偉そうなんだけどいざとなったら普通にチキンであった。

蘇我日向
ひゅうがではない。ひむかである。石川麻呂の異母弟。ちなみに石川麻呂を讒言したのはコイツである。石川麻呂の遺体の首を斬ったのもコイツである。挙句に前述の讒言の真相がバレて九州(うろ覚え)へ左遷されたのがコイツである。
まあ、要するにスネ夫みてえな奴である。ドラマでも概してそんな感じである。


山背大兄王
聖徳太子の子。入鹿に暗殺される。撤退して再起をはかることは十二分に可能だったのに「乱を起こすのはよくない」と云い、見事自決して果てた聖人君子なんだか素に馬鹿なんだか我々凡愚にはその人となりがイマイチつかみかねるお人。ドラマではふつうにいい人。

・旻
学僧。もと遣隋使。入鹿や鎌足の師。

・葛城網田・佐伯子麻呂
ともに入鹿暗殺実行者。ドラマでは端役として登場。ていうか姓すら割愛。
スタッフロールにおいてすら。

・皇極帝
天智帝の母。
すなわち天智帝のイロの母。
入鹿暗殺の時、何も聞かされていなかったため大いにビビり、引篭もる。

軽皇子
皇極帝の実弟。皇極帝が引篭もってしまったので皇位を継承。
彼の死後は姉上が再度皇位に立ち、白村江の戦いへと突き進んでゆく。
ドラマではなんかキャラがトンガリ

・船恵尺
焼け落ちる蝦夷の館から「国記」を取り出した僕らのヒーロー。
ドラマでは蝦夷の館の書庫の管理者とか。ぴったりであるな。
ちなみに彼の子・道昭は遣唐使であり、行基の師匠であり、日本初の火葬体験者である。
まさに火付け役といったところであろうか。
ステキ親子。

・古人大兄皇子
皇極帝の義理の息子。蝦夷の娘婿。入鹿によって後押しされ、皇位継承の可能性が一番高かったのであるが、入鹿暗殺によって機会を失う。その後出家するが中大兄皇子に疑いを持たれ、暗殺される。
ドラマにはカケラも出てこねぇがな。


ドラマの内容。
学友の入鹿と鎌足、そして鎌足幼馴染でお隣さんな車持ヨシコ(漢字忘れた。ちなみに俺の叔母と同音)の3人を中心にしたドラマ。多分。
ヨシコは昔入鹿に惚れていたが幼い入鹿はそれに答える術を知らずうやむやにしてしまう。
今はヨシコは鎌足のことがなんとなく気になる存在であるのだが、鈍感な鎌足はさっぱり気付かない。
そして入鹿は数年ぶりに会ったヨシコにいきなり告白し撃沈。で、鎌足とヨシコ結婚。
そして色々あって偉くなった入鹿とさっぱり偉くならない鎌足
鎌足が色々あって捕まり、妻ヨシコは入鹿のところへ助命嘆願へ。
そこで再度プロポーズする入鹿。
断わるヨシコ。
なんというか愛憎怨怒。

恋愛ゲームとかやったらこんな感じなんでしょうか。

とまあそんな感じで放送されたこのドラマですが、なかなかに良い出来だったのではないか。去年だったか一昨年だったかの「聖徳太子」もなかなか宜しかったので、NHKは今後どんどんこういうのを作っていってもらいたい。
正直武蔵とかはもういらない。

聖徳太子大化の改新ときたわけだから、当然次は白村江である。
主人公は秦田久津あたりにすると俺がハッスルする。略してハッする。

その次は壬申の乱あたりか。
主人公は尾張国司の小子部連鉗鉤あたりでどうであろう。おそらく神話を除けば最初に名前の出てきた愛知県民であるからして愛知県民のハートはガッチリである。さっぱりわけのわからん死に方をしているあたりもドラマ性があってとてもよい。

ひとつの事件や人物に焦点を当てるというやり方だと奈良時代平安時代だけで軽く半世紀はかかると思われるので、まあうまいこと省略だの割愛だのしていただきたいものである。

ただし、道鏡応天門の変だけは外すことまかりならんぞ、NHK。

前回手を抜いたため力を入れてみたらなかなか長い文になってしまったな。猛省。